「GLAってどんな車?」
「GLBやGLCと何が違うのかわからない」
このように車選びで、GLAに興味を持つ方もいるでしょう。
GLAは、メルセデス・ベンツが展開するSUVのなかでもコンパクトなサイズです。そのため悪路走破性が優れているだけでなく、街乗りでも有効活用できます。
今回はGLAが気になる方のため、その特徴を解説します。GLBやGLCとの比較も交えるので、この記事を読めばコンパクトSUVの魅力がわかるでしょう。
SUVモデルの比較情報については、こちらも参考にしてください。
GLAとは?基本的な特徴を解説

メルセデス・ベンツ・GLAは、歴代SUVのなかでも小さなモデルです。
しかしSUVらしい重厚なエクステリアや、高級感のあるインテリアなどが目を引きます。シリーズを通したGLAの魅力に迫ってみましょう。
2014年に日本市場デビューしたコンパクトSUV
GLAは2013年に誕生し、翌年に日本市場デビューを果たしました。ハッチバックのAクラスをベースにしているため、コンパクトなボディが特徴です。
その結果、メルセデス・ベンツの歴代SUVのなかでも小さくまとまっています。
初代から環境性能が高く、ハンドリングのレスポンスも優秀です。初めてメルセデス・ベンツ車を運転する人でも、スムーズに扱いやすいといえます。
2020年に初めてのフルモデルチェンジが行われ、2代目が新車市場で活躍しています。しかし初代もポテンシャルが高いため、中古車市場で注目の一台です。
エクステリアはコンパクトながら重厚な見た目
GLAはコンパクトサイズながら、SUVらしい重厚な見た目です。フロント部分はエンブレムの主張が力強い一方、個性的なデザインのグリルが目を引きます。
ホイールやバンパーなど各種パーツがゴツゴツした印象で、全体的にオフロードが似合う仕上がりです。
一方で、メルセデス・ベンツらしいスタイリッシュさも見逃せません。流麗なルーフラインをはじめ、高級ブランドらしい優雅さを感じられます。またSUVながら全高を抑え、安定性や小回りをアピールしています。
SUVらしい力強さは残しつつも、高級ブランドにふさわしいシルエットがGLAの強みです。全高を抑えている点からも、上質なドライビング体験が期待できます。
インテリアは高級ブランドらしい上質さをキープ
GLAはインテリアにおいても、メルセデス・ベンツならではの贅沢さを感じられます。
前席と後席はいずれもスポーツシートで、ヘッドレストと背もたれの一体化が特徴です。座りやすいだけでなく、長距離運転でもくつろぎやすいといえます。
メーターパネルがチューブデザインであるなど、個性的な面にも注目しましょう。他にもインストルメントパネルやフロア、ステアリングの肌触りなど、あらゆる部分がラグジュアリーに仕上がっています。
GLAは他のSUVと比べて価格が安いため、気軽に高級感を楽しめるモデルです。
一部を除き4MATICを採用
GLAは一部グレードを除き、4MATICを採用しています。これはメルセデス・ベンツが独自に開発した四輪駆動システムです。他の4WDモデルと比べて、悪路走破性や優れたコントロールを感じる方もいるでしょう。
たとえばキャンプへ向かうときも、GLAの4MATICが役に立ちます。キャンプエリアでは砂地のように、不安定な道での走行も珍しくありません。
4MATICのサポートを受ければ、舗装されていない道路でも安定した走行性能を発揮できます。
SUVの走行安定性を求めるなら、4MATICのあるモデルに注目してください。
GLAはGLBと何が違うのか

GLAはコンパクトなボディサイズが強みです。同じSUVのGLBと似たイメージですが、実際はさまざまな点で違います。価格やサイズなどの観点から、相違点を確かめてください。
SUVの比較では、こちらもチェックしてみましょう。
価格相場はGLAの方が安い
GLBと比べて、GLAは価格相場が安いといえます。たとえは初代GLAのX156と、初代GLBのX247を比較すると、以下の違いがわかります。
GLA(X156) | GLB(X247) | |
新車価格 | 344万~549万円 | 512万~815万円 |
中古車価格 | 77万~348万円 | 279万~806万円 |
GLAの価格が安い要因は、サイズが小さいことです。コンパクトにまとまっているため、車両の製作コストも他より抑えられています。
既存モデルのAクラスをベースにしている点も、開発費用を少なくできている要因です。このような背景もあり、GLAはメルセデス・ベンツのなかで比較的お得です。
GLBより乗車定員は少ない
GLAの乗車定員は5人で、GLBの7人より少ないといえます。GLBは3列シートを設けていて、より多くの人を乗せられます。そのため家族や友人でのお出かけに使いやすい一台です。
GLAは定員が限られているため、6人以上の家族や友人が乗るのは難しいといえます。以上から、5人以下で過ごす家族に向いた設計です。他にも通勤やデートなど、比較的少人数での使用に適しています。
GLAはAクラスをベースにしていることもあり、大人数では使いにくいイメージです。
GLBより取り回しが利きやすい
GLAはGLBと比べて、コントロール性能に優れています。サイズや最小回転半径などを以下の表で比べてみました。
GLA(GLA180、X156) | GLB(GLA180、X247) | |
全長 | 4,430mm | 4,640mm |
全幅 | 1,805mm | 1,835mm |
全高 | 1,505mm | 1,700mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,830mm |
最小回転半径 | 5.7m | 5.5m |
GLAはハッチバックベースなので、GLBより各種サイズが小さくまとまっています。一方で最小回転半径は0.2m大きく、コーナリングのしやすい設計です。
小さなサイズと簡単なハンドリングのおかげで、初めてメルセデス・ベンツ車を運転する人にも優しいといえます。
荷室容量が少ないため荷物の積み下ろしでは要注意
GLAで注意すべき点として、荷室容量の制約が挙げられます。
GLA(GLA180、X156) | GLB(GLA180、X247) | |
荷室容量(リアシートを立てた場合) | 421L | 130L |
荷室容量(リアシートを倒した場合) | 1,235L | 1,680L |
GLBは3列シートなので、初期状態では荷室が狭くなっています。しかし2列目以降の座席を倒したときは、優れた積載能力を発揮します。
一方GLAは2列シートで、ある程度スペースが確保された状態です。しかし後部座席を倒したときの積載能力は、GLBを下回ります。
サイズが小さくまとまっているぶん、荷物の積み下ろしには注意が必要です。外出先に持っていく荷物や、買い物の量が増えすぎないように工夫しなければなりません。
GLAはGLCと何が違うのか

続いてGLAとGLCを比較してみましょう。GLAは価格やコントロール性能において、GLCを上回っています。しかしGLBとの比較同様、荷室の狭さには気をつけてください。GLAとGLCの違いを以下で解説します。
GLAはコンパクトであるぶん価格相場も安い
GLAの価格帯は、GLCより低い水準です。新車と中古車の各価格で比べてみました。
GLA(X156) | GLC(X253) | |
新車価格 | 344万~549万円 | 597万~977万円 |
中古車価格 | 77万~348万円 | 164万円~620万円 |
GLAはGLCと比べても、サイズが小さいといえます。乗用車は一般的にコンパクトであるほど、価格帯が低くなりやすい傾向です。
中古車価格ではGLAが100万円以下で入手できる可能性もある一方、GLCでは少なくとも200万円前後の予算が必要です。以上からGLAは、メルセデス・ベンツのSUVシリーズにおける入門的存在と考えられます。
GLCより小回りの利きやすい走行性能
GLAはGLCとの比較でも、小回りの利きやすさが際立ちます。先代GLAのX156と先代GLCのX253を例に、サイズや最小回転半径を比べてみました。
GLA(GLA180、X156) | GLC(GLC200、X253) | |
全長 | 4,430mm | 4,660mm |
全幅 | 1,805mm | 1,890mm |
全高 | 1,505mm | 1,645mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,875mm |
最小回転半径 | 5.7m | 5.7m |
最小回転半径は両モデルとも同じです。しかし全長や全幅などが小さいぶん、GLAは走行安定性が高いといえます。全長が短いことで走行安定性が高まり、全幅が短ければ狭い道を走りやすくなります。
またGLAは全高も抑えているため、頭上の圧迫感が少なく、優れた居住性も発揮する一台です。このような性質から、小型SUVならではのメリットが揃っています。
GLAは燃費が優れているので長距離走行に向いている
GLAはサイズが小さいぶん、GLCより燃費が優れています。
車種 | 燃費(JC08モード) |
GLA(GLA180、X156) | 16.4km/L |
GLC(GLC200、X253) | 13.6km/L |
一般的に燃費は、車両が軽いほど優れる傾向です。GLAはGLCよりサイズが小さく、車両重量も軽いので、燃費効率も良いといえます。
燃費の優れた車両は、満タンで走れる距離も長くなります。GLAはGLCよりサイズが小さく、空間の余裕が少ない一台です。しかしそのぶん燃料は有効活用しやすく、ガソリン代がかさむリスクは抑えられます。
GLAはGLCより荷物を積み込みにくい
GLAはGLCと比べても、荷室が狭いといえます。
GLA(GLA180、X156) | GLC(GLC200、X253) | |
荷室容量(リアシートを立てた場合) | 421L | 550L |
荷室容量(リアシートを倒した場合) | 1,235L | 1,600L |
GLAとGLCはともに2列シートの5人乗りです。しかし通常時とリアシートを倒したときの両方で、GLAは荷室容量が劣ります。
たとえばアウトドアで荷物を多く積みたいとき、GLCに目が向く人もいます。GLAを使うときは、荷物の量の調節を求められるかもしれません。
GLAが向いている人を紹介

GLAは街乗り向きのSUVで、買う人によってはコストパフォーマンスを高められます。GLAにふさわしい人物像を以下で見ていきましょう。
メルセデス・ベンツのSUVを安く買いたい人
SUVを安く手に入れたいときは、GLAが選択肢です。コンパクトサイズであるぶん、GLBやGLCより安いからです。低予算で買えるだけでなく、SUVとしての力強い走りを楽しめます。
GLAは新車だけでなく、中古車としても人気の一台です。近年はコンパクトSUVが、安くて便利という理由で話題になっています。
中古車市場にもコンパクトSUVが流通しており、高級志向のユーザーがGLAに注目するケースも珍しくありません。
通勤や子どもの送り迎えなど日常生活向けの車を求める人
GLAはSUVモデルですが、街乗りにこだわる人に向いています。小さくまとまったサイズなので、狭い路地を走りやすいといえます。コーナリングや駐車などでも、スムーズなハンドリングが可能です。
たとえば会社への通勤や、子どもの送り迎えで、入り組んだ市街地を走る人もいます。一般道を走るときは、スピード感より動きやすさが求められます。
以上の観点から考えると、GLAは市街地での走行に適したSUVです。
利便性の高いコンパクトモデルを求める人
メルセデス・ベンツのコンパクトモデルのなかでも、GLAは利便性が高いといえます。たとえばハッチバックのAクラスと比べても、幅広い用途が期待できます。
先代AクラスのW176と、先代GLAのX156を例に、荷室容量を比べてみました。
GLA(GLA180、X156) | Aクラス(A180、W176) | |
荷室容量(リアシートを立てた場合) | 421L | 341L |
荷室容量(リアシートを倒した場合) | 1,235L | 1,157L |
以上からGLAは、より多くの荷物を積み込めます。オフロードでの走破性もAクラスより優れているため、柔軟に活用できます。
まとめ

GLAはメルセデス・ベンツのSUVのなかでもコンパクトなサイズで、コントロールのしやすさが特徴です。GLBやGLCと比べて荷室容量は限られていますが、街乗りでの走りやすさはGLAが勝っています。
メルセデス・ベンツのモデルのなかでも価格帯が低いため、低予算で買えるのもポイントです。コンパクトモデルのなかでも重厚なデザインが目を引き、一定の悪路走破性を誇るため、幅広い用途に活用できます。
既存のSUVやコンパクトカーと違った扱いやすさで、GLAは今後も注目を集め続けるでしょう。
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