「ベンツの車内に鍵を置いたままロックしてしまった」
「鍵なしでどうやって開ければいいの?」
車内に鍵を入れたままドアロックした状態は「インキー」と呼ばれ、ドライバーを悩ませることがあります。万が一インキーしてしまった場合、原因を把握したうえで、冷静に対処しましょう。
今回はメルセデス・ベンツのドライバー向けに、インキーの原因や対処法、注意点を解説します。これを読めば、ドアを開けられなくなったときの正しい行動がわかるでしょう。
以下の記事ではキーの電波オフや、スマートキーによるトランク開閉などの方法を解説しています。気になる方は参考にしてください。
インキーはドライバーに起きがちなトラブル

車のインキーはドライバーに多いため、車外に出るときは忘れ物がないか入念に確かめてください。
JAFによると、2023年度はインキーによる出動件数が12万件以上ありました。このデータを見る限り、車のドアを開けられなくなるトラブルが起きやすいといえます。
近年は一般的な鍵だけでなく、スマートキーも普及してきました。スマートキーの特徴は、車内や荷室に置きっぱなしにした場合、警報音が鳴る仕組みです。
しかしスマートキーの状態や車種によっては、警報音が作動せず、車内に忘れてしまうことがあります。
そのため車を降りるときは、毎回鍵を置いていかないように、ドライバー自身が注意しなければなりません。
ベンツにおけるインキーの原因4つ

ベンツのドライバーによるインキーの原因はさまざまです。電波の遮断や故障などでスマートキーが動かなかったり、車のバッテリーが上がったりなどで、ドアを開けられなくなることがあります。
ここでは4つの主な原因を見ていきましょう。
電波の遮断
スマートキーの電波が遮断されることで、インキーにいたる場合があります。本来はスマートキーが車内に取り残されていれば、ドアを閉めてもロックがかかりません。
しかし電波が通じないと、スマートキーを置き忘れても車内に残っていないと判定され、ドアロックされる場合があります。
電波が遮断される原因は、テレビやラジオなどの電波塔、空港、軍基地などが近くにあることです。そのため自宅近くに該当するものがあれば、スマートキーが反応しないこともあります。
また旅行や勤務先、行楽地などの外出先で、空港や軍基地に近い駐車場を利用するときも要注意です。スマートキーが反応しない可能性を踏まえ、車内に置き忘れないよう心がけてください。
車のバッテリーが上がった
車のバッテリーが上がることで、インキーが発生することもあります。普段のスマートキーは車と通信していますが、車のバッテリーが上がりかけると、通信に支障が生じます。
ドライバーがこれに気づかず、さらにスマートキーを車内に忘れることが、インキーの原因です。
このような状況を防ぐため、車のバッテリーは定期的に交換しましょう。
一般的な目安は2~3年に一度です。しかし北日本のような寒冷地、沖縄県のような温暖な地域ではバッテリーの負担が大きいため、1年半~2年ごとの交換が推奨されます。
スマートキーが正常に動き続けられるように、車の定期的なメンテナンスも欠かせません。
スマートキーが動かない
スマートキーを持っていても、正常どおりに動かないとドアを開けられないことがあります。主な原因はスマートキーの電池切れや、本体の故障です。これにより電波が出なくなると、ドアを解錠できません。
実際のスマートキーは普段どおりに使っていれば、故障するリスクが低いとされます。しかし欠陥や不具合によってうまく機能せず、ロックを解除できないリスクにも注意してください。
またスマートキーの電池切れでインキーになるドライバーもいるので、定期的な交換を心がけましょう。
ドアロック設定の誤作動
ドアロック設定の誤作動で、車内に鍵を残したままロックがかかることもあります。
メルセデス・ベンツのほとんどのモデルには、自動ロック機能があります。一定時間ドアを開閉しなければ、自動的に施錠が行われる仕組みです。
さらにユーザーがドアロックの設定をカスタマイズすることで、意図しないタイミングでドアがロックされることもあります。
たとえばオートロックのタイミングを早くしたり、センサーの感度が良すぎたりするときは要注意です。ちょっとした用事で車外に出た際、戻ったときにはオートロックがかかっていて、ドアを開けられないおそれがあります。
車の操作に慣れないうちはドアロック設定のカスタマイズを控え、常に鍵を持ち歩くようにしましょう。
ベンツでインキーしたときに鍵を開ける方法5つ

万が一ベンツでインキーしたときのため、解錠する方法を覚えておきましょう。スマートキーの電池交換やスペアキーなど、5つの対処法を解説します。
スマートキーの電池を交換する
スマートキーを使ってもドアを開けられない場合は、電池を交換してください。
交換時は最初にリリースノブを引っ張り、エマージェンシーキーを引き抜かなければなりません。さらに電池カバーのツメを押して外すことで、内部の電池を入れ替えられるようになります。
ベンツ用のスマートキーの場合、電池表面に「CE○○」と刻印されています。たとえばCR2025なら、同じ表記の電池と交換しなければなりません。
交換が難しい場合は、ディーラーに依頼するのがおすすめです。自力で電池を換えるとき、スマートキーのツメを壊す可能性もあります。ディーラーへの依頼は一定の費用がかかりますが、安全に電池を交換できます。
スペアキーを使う
ベンツでインキーしたときは、スペアキーを探してください。新車だけでなく、中古車でも納品時に2本の鍵を渡されることがあります。
鍵が一本しか見つからないときは、スペアキーを作成しましょう。
鍵が一本しかなかったり、スマートキーしか持っていなかったりすると、インキーで車を使えなくなる可能性があるからです。
基本的には、エンジンをかけられる鍵があれば、スペアキーが作りやすくなります。
リモートのアンロック機能を利用する
リモートのアンロック機能で、インキーを解決できることがあります。
メルセデス・ベンツは「Mercedes me」というアプリを扱っています。対応車種なら、スマートフォンによる遠隔操作で鍵を開けることが可能です。
ただしアプリを使うには、メルセデス・ベンツの正規ディーラーで申し込まなければならず、月額費用もかかります。
さらに山の中のように、スマートフォンの電波受信が難しいところでは使えません。
それでもMercedes Meはインキーを解決できる可能性があるため、前もってダウンロードするのがおすすめです。
エマージェンシーキーを活用する
スマートキーが電池切れや故障で使えない場合は、エマージェンシーキーを活用してください。これはスマートキーに内蔵されており、本体から取り外せます。
そのあとは原則として、以下の手順で作業してください。
- ドアハンドルを引いたままキープ
- ドアハンドルのカバーをまっすぐに引きつつ、車体から外す
- ドアハンドルを放したら、エマージェンシーキーを時計回りに回すと解錠できる。左ハンドル車の場合は反対方向へ回す
一部のエマージェンシーキーの場合、ロックシリンダーに固定されるまでカバーを慎重に押し込むと解錠できます。
この作業はボディを傷つけるリスクもあるため、細心の注意を払わなければいけません。不安な場合はロードサービスを呼び、解錠してもらいましょう。
ロードサービスに開けてもらう
インキーで困っている場合は、ロードサービスの利用もおすすめです。たとえば保険会社に付帯したものは、無料で依頼できる場合もあります。
しかしJAFが提供している場合、年会費がかかります。さらに担当者が鍵開けに詳しくない場合もあるため、対応できないリスクに注意しましょう。
そのためインキーを早く解決するなら、保険会社のロードサービスがおすすめです。
ベンツでインキーしたときに気をつけるべきポイント6つ

ベンツのインキーを解決するには、さまざまな注意点があります。作業中にボディを傷つけたり、依頼した業者とトラブルを起こしたりしないために、以下の6つのポイントをチェックしてください。
エマージェンシーキーを使うときは鍵穴の扱いに注意する
エマージェンシーキーで開ける場合、鍵穴の扱いに注意しましょう。メルセデス・ベンツ車の場合、運転席のドアハンドル内部にあることが多いものの、外からは目視しにくいといえます。
鍵穴を出すにはドアハンドルのカバーを外さなければいけませんが、強引に外そうとすると塗装が剥がれたり、ボディを傷つけたりするかもしれません。
また車種によっても、エマージェンシーキー用の鍵穴の位置が違います。たとえばCクラスやEクラスの多くは、ドアハンドルの下に隠されています。
一方でSクラスはドア側面やミラー下などにあり、他モデルとは異なる仕組みです。車のインキーに備えて、鍵穴の場所を確かめておきましょう。
高級車特有の防犯構造に気をつける
ベンツのインキーを解除するには、防犯構造への注意が必要です。高級ブランドの市販車は盗難リスクを抑えるため、特殊な構造を使うことがあります。
たとえばフリーホイール構造のモデルは、鍵穴の内部にあるシリンダーが空回りするため、工具を差し込みにくい仕組みです。
さらに近年のベンツ車には、セキュリティシステムが設けられたものもあります。強引やこじ開けや配線への接触を検知すると、防犯用のアラームが鳴ります。
このような性質から、インキーの解除には専門知識が欠かせません。安全に解錠するなら、専門業者に相談するのがおすすめです。
トランクにインキーした場合は対処が難しい
トランクに鍵を入れたまま閉めた場合は、ドアの解錠より難しくなります。
国産車はドアを開くことで、自動的にトランクを開けられる場合が多いといえます。しかしベンツだと多くの場合、ドアを開いてもトランクが連動しません。
さらにトランクの鍵穴は下向きなので、エマージェンシーキーの差し込みも難しいといえます。そのため鍵の専門業者でも、車のトランクに対応できないことがあります。
自力での作業も困難であるため、ロードサービスに依頼するときはトランクインキーの主旨を伝え、解錠が可能か確認してください。
鍵を回しただけでは開かない場合もある
ベンツのモデルによっては、鍵を回しただけだと解錠できません。鍵にもさまざまなパターンがあり、強めにドアハンドルを引かないと解錠できないケースがあります。
他にもドアレバーを素早く2回引かなければいけなかったり、軽くドアを引く必要があったりするなど、パターンはさまざまです。
モデルによって間違った対処法を行うと、鍵穴やボディを傷つけるおそれもあります。
エマージェンシーキーを回しても開かない場合は、無理に自分で解決しようとせず、ロードサービスに相談してください。
業者への依頼前は型番や年式をチェック
ベンツの鍵トラブルで業者に相談するときは、自車の型番や年式を正確に伝えましょう。型番や年式によって、鍵穴の仕組みが異なるからです。
車の種類や年式は、車検証などでチェックできます。メルセデス・ベンツの場合、Aクラスなら「W176」「W177」など、Cクラスセダンなら「W205」「W206」などが割り振られています。
同じモデルでも年式によって型番が違うため、間違えないように確かめてください。
またセダンやワゴン、クーペなどの分類も、業者に伝えておくのが望ましいといえます。
信頼できる業者に依頼する
業者に鍵を開けてもらうなら、信頼できるところに依頼しましょう。
メルセデス・ベンツは国産より防犯構造に優れていることがあります。そのため、インキーした場合の解錠作業は専門知識がないと難しく、プロの協力が重要です。
たとえばチェーン店の鍵屋でも、ピッキングに精通しておらず、ベンツのドアやトランクを解錠できない場合があります。また悪質な業者だと作業中に車体を傷つけたり、不当に高額な請求をしたりするケースも珍しくありません。
インキーを安全に解決するなら、ベンツの鍵開けの実績が豊富で、評判の優れた業者を探しましょう。
まとめ

メルセデス・ベンツを運転するときは、インキーを起こさないように注意しましょう。鍵やスマートキーを車内に置いたまま、ドアを閉めると、外から開けられなくなるおそれがあります。
またインキーの状態において、自力で解錠しようとすると、車体を傷つけるリスクもあります。作業に自信がないときは、信頼できるロードサービスや専門業者に依頼しましょう。
普段からインキーをしないように、ちょっとした外出でも鍵やスマートキーを持ち歩くよう心がけてください。
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