Mercedes-Benz本国ドイツ研修紀行

メルセデス・ベンツミュージアム

自動車が発明される前のドイツ

自動車が発明される前のドイツ

オープンの馬車・荷馬車  シュトゥットガルトの市庁舎前の市場広場

1880年代シュトゥットガルトの市庁舎の前の市場広場です。
この時代の自転車ですが、お金持ちだけが持てた自転車です。当時はオープンの馬車、荷馬車でした。
第二次世界大戦でこの市場は焼け野原になってしまいます。


19世紀汽車

19世紀になるとシュトゥットガルトにも汽車が走るようになります。
汽車が発明されたのは1825年イギリスです。最初の駅はこのシュトゥットガルト中央駅から1キロ離れたところにあり、今はその建物が映画館になっております。
それは産業革命の時代になりますが、全てのものに“エンジン”というものが必要となってきます。
工場や醸造所などに燃料が必要となってきます。


人力車  江戸時代末期の日本の街並み

その頃の日本は江戸時代が終わり、明治維新が始まりました。道は舗装されてはおらず、「大八車」や「人力車」が交通の主役でした。世界と比べるとまだまだ遅れています。

自動車用エンジンへの道のり

蒸気船

これは蒸気船です。3馬力のガスエンジンでこの蒸気船は走りました。たったの3馬力ですが結構な大きさがあります。
“オットーエンジン”を発明したのがニコラウス・オットーです。
1880年に4ストロークのガスエンジンを発明しました。


ガスエンジン  ガスエンジンスペック

ゴットリープ・ダイムラーもこのガスエンジンを作った一人です。ガスエンジン工場と書いてあります。
馬力と見ると1PS(馬力)です。520キロもあるガスエンジンです。重すぎるので、これは自動車には使用できませんでした。

ゴットリープ・ダイムラーはちゃんと観察してました。
“工場を産業化しようとするのではなく、乗り物を産業化しよう” とするビジョンを持っておりました。
エンジンは今よりも小さくしなければいけないと考えました。

ニコラウス・オットーとゴットリープ・ダイムラーの間で摩擦が生じます。考えの違いでした。
これにより、ゴットリープ・ダイムラーはニコラウス・オットーの工場を去り、シュトゥットガルトの近くに自分の会社を作ります。 1つの別荘を買い、そこを工場にしました。


燃料ガソリンエンジン  燃料ガソリンエンジンスペック

ベンジン

1886年に燃料ガソリンエンジンを開発します。
エンジンがいかに小さくなったかが分かります。
オットーエンジンは1馬力で520キロ、ダイムラーのエンジンは1.1馬力で92キロです。
ゴットリープ・ダイムラーはエンジンの縮小化に成功します。0.1馬力しか上がっておりませんが、その当時はかなり強いエンジンとなりました。
ガスのケーブルがありません。この当時はガソリンスタンドは存在しません。 薬局で売っている染抜き用のベンジンを買ったのです。

ゴッドリープ・ダイムラー

Gottlieb Daimler

テスト用オートバイ

時速12km/h 0.5馬力

このエンジンの開発により、ゴットリープ・ダイムラーはテスト車が必要となってきます。
まずはテストの為にこのオートバイを作りました。 この画像で冷却機はどこにあるか分かりますか?
この当時はありませんでした。当然エンジンはどんどん熱くなりました。14歳の息子は降りないと火傷してしまうほどです。
歴史的には自動車発明前の世界で最初のオートバイになります。
これはオリジナル車ではなく、復刻されておりますが、それでも復刻されてから100年以上経ってます。

オートバイ冊子  オートバイスペック

1885年のことです。ゴットリープ・ダイムラーの14歳の息子がこれに試乗しました。
試乗した距離は3キロです。この当時の3キロはとても長い距離です。
しかも路面は今の違い整備されておりませんので、快適では全くありませんでした。
今と違い、空気タイヤではありませんので、座っていても痛くてたまりませんでした。
※ 1863年にミシュラン兄弟が世界で初めて発明した“空気タイヤ”は、 まだ自転車用しかありませんでした

このページのトップへ